ファッション漫画だけど熱い少年漫画、「ランウェイで笑って」(猪ノ谷言葉)
今回紹介するのは週刊少年マガジンで連載中、異色のファッション漫画「ランウェイで笑って」(猪ノ谷言葉)です!
僕はこの漫画を第1話目から本誌で読んでいますが、当初は「少年誌でファッション漫画ってどうなの?」という疑念もありました。
ですが、この疑念は2人の色の異なる主人公によって完全に払拭されます。完全に熱い少年漫画でした。
1人目は物語の主軸となるデザイナー志望の高校生、都村育人。彼は物語当初、家の貧乏さと母の病気から夢を諦めようとしています。
しかし、もう1人の主人公格(ヒロイン)である藤戸千雪との交流により考え方が大きく変わっていきます。
この千雪は将来を有望視されたモデルであったにもかかわらず、身長が伸び悩んだために一流のモデルではいられなくなったという苦境にいます。
そんな彼女の夢を諦めない姿勢や、ひょんなことから自分の服が認められた事件から、育人は貪欲に夢を追い始める…というところがあらすじです!
この漫画の魅力はなんといっても、主人公育人の成長とカタルシスです!
一見気弱ですが、時折見せる野心や貪欲さ、それを認めさせるための努力と実力。育人には少年漫画の主人公としての適格性が全て揃っているような気がします。
また、千雪との関係も友達でありながら、畑は違えどライバル関係も持っていてお互いを高め合う描写が素晴らしい。
テーマは異色ですが、今最も熱を持つ作品だと思います!是非ご一読を!!
でばまた次回!
- 作者: 猪ノ谷言葉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: コミック
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